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更新日:2025年5月23日

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目次

 

令和7年4月富士宮市教育委員会定例会(議事録)

日時

令和7年4月24日(木曜日)
開会:午後1時30分 閉会:午後2時23分

場所

市議会第2委員会室

出席者

教育長、教育委員及び説明のための事務局職員

議事日程

第1 会議録署名委員の指名について
第2 教育長報告
第3 報第2号 富士宮市公立学校運営協議会委員の任命について
第4 令和7年度学校の適正化に関する取組について
第5 富士宮市部活動の地域連携の在り方に関する提言書について
第6 議第15号 令和7年度5月補正予算について

開会

令和7年4月定例会の開会を宣告し、会期を1日として決定。

第1 会議録署名委員の指名について

会議録署名委員に、輿水委員及び深澤委員を指名。

第2 教育長報告

静岡県市町教育委員会教育長会の報告

 まず、静岡県市町教育委員会教育長会が4月9日に県庁で行われました。資料をいくつかご用意しております。はじめに、3月に出されました静岡県教育大綱が配付されました。御覧になればお分かりのように、こちらにつきましては、2025年度から2028年度までの4年間の教育行政の基本理念や方針を示したものになります。
 基本理念としましては、未来を切り拓く人材の育成と社会を生き抜く力を育む教育の実現としまして、その実現に向けた取組方針を四つ定めております。未来を創造する力を育む教育の推進、全ての人の学びを支え力を引き出す教育の推進、地域ぐるみで取り組む教育の推進、学びを支える基盤づくりということで、県の方針に基づきまして、富士宮市においても意識しながら取り組んでいきたいと思っております。
 その教育大綱に基づきまして、次の資料として、令和7年度教育行政の基本方針があります。先ほどお伝えしましたように4年間の大綱に基づいて、令和7年度はこちらの基本方針で進める形になります。主要な施策や事業について提示されていますので、御覧ください。
 その次の資料として、保護者や地域の皆様へ、いまどきの学校ってどうなっているの?、子どもまんなかの教育を地域みんなで実現しましょうというリーフレットを用意しております。これは昨年度に続いて県の教育長の肝煎りで、学校における働き方改革を推進していくための第3弾です。地域や保護者の皆様に、学校の今後の方向性等をご理解いただくということで配布されました。
 資料の右隅には二次元コードが載っています。もしお時間がありましたら、読み込んで御覧になっていただければと思いますが、動画のメッセージが載っています。県の教育長だけではなくて、県Pの会長や県の校長会長等の学校を支援するような立場の方々が、それぞれメッセージを述べている動画が載っていますので、お時間があるときに御覧になっていただきたいと思います。


・第1回静東管内市町教育委員会教育長会の報告

 次に、第1回静東管内市町教育委員会教育長会が4月15日に行われました。
 静東教育事務所の中の地域支援課の方針として、令和7年度は協働と前進というテーマを掲げて取り組んでいくということです。市町教育委員会や学校、一人一人の教職員等と協働し、未来に向けた学校づくりを支援する。そのために変化を恐れず、共に前進していくということをテーマに掲げて、1年間取り組んでくださることになっております。


・教育委員会辞令交付式の教育長挨拶

 その他として、今の県、静東教育事務所の方針等を受けまして、富士宮市では今年度どのように取り組んでいくかということを、4月1日に市教育委員会の辞令交付式がありまして、私のほうからお願いすることとして、このようなお話をさせていただきました。
 今年度、私としては、特に進化する教育委員会をテーマに掲げ、教育行政に取り組んでまいりたいと考えております。進化論を唱えたダーウィンは、最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き残るわけでもなく、最も変化に敏感なものが生き残ると言っています。先行き不透明な時代にあって、教育の世界も例外ではありません。これまでのやり方や枠組みでは通用しないことも出てきています。中身だけではなく、今までのやり方や枠組み全体を見直すことも恐れることなく、変化に対して柔軟に対応していくことで、教育のさらなる進化を目指していきたいと思っておりますということで、進化する教育委員会ということを述べさせていただきましたので、委員の皆様にもぜひ、教育長がそのように考えているということで、後押ししていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

第3 報第2号 富士宮市公立学校運営協議会委員の任命について

(教育長)
次に、「日程第3、報第2号 富士宮市公立学校運営協議会委員の任命について」を議題とします。
 事務局から提案理由の説明を求めます。

(学校教育課長)
 報第2号 富士宮市公立学校運営協議会委員の任命についてご報告申し上げます。
 まず、富士宮市立富丘小学校です。富丘小学校から追加委員の推薦があったため、区分4号に学識経験者一人を任命いたしました。
 次に、富士宮市立柚野小学校・柚野中学校です。令和7年4月1日付で柚野公民館勤務の会計年度任用職員に変更があったため、あわせて変更いたしました。
 以上で報告を終わります。

(教育長)
 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
 質疑がありましたらお願いします。

 (「なし」の声)

(教育長)
 特にございませんので、質疑なしと認めます。
 質疑が終わりましたので、報第2号は報告済みといたします。

第4 令和7年度学校の適正化に関する取組について

(教育長)
 次に、「日程第4、令和7年度学校の適正化に関する取組について」、事務局から説明をお願いします。

(教育総務課長)
 それでは、令和7年度学校の適正化に関する取組についてご説明いたします。
 初めに、昨年度に引き続き、北部地区及び芝川地区の8校で保護者懇談会を開催いたします。内容としては、統合等に向けた諸課題を議論するための協議会の設置について提案をいたします。
 提案が受け入れられた場合には、(仮称)こどもたちの未来を考える協議会として、保護者に加え、区長や学校評議員などの学校関係者にも加わっていただき、様々な議論を行ってまいりたいと考えております。
 なお、提案が受け入れられなかった場合には、状況を見ながら、引き続き保護者懇談会を継続してまいります。
 次に、庁内検討委員会ですが、学校の適正化に関して、関係各課と協議する必要が生じた場合には、必要に応じて庁内検討委員会で協議をしてまいります。
 また、(仮称)学校適正化計画の策定を検討してまいります。計画の内容としましては、中長期的な学校の適正化に係るロードマップや施設整備、学校の跡地利用に関する考え方を示すものとしたいと考えております。
 また、計画の策定スケジュールとしては、今年度、令和8年度の予算化に関する準備等をした上で、来年度検討委員会を設置し、策定を進めてまいります。
 最後に、全体のスケジュールは資料のとおりです。教育委員会には、随時報告及び協議を行い、ご意見をお聞かせいただきたいと考えております。
 以上、よろしくお願いいたします。

(教育長)
 以上で事務局からの説明は終わりましたが、この際、ご質問等がありましたらお願いします。

(教育委員)
 令和6年度は地域説明会を実施して、私もそれに参加させていただきました。資料にありますように、保護者懇談会も進めてきたということでございますが、皆さんの意見をお聞きしたり、あるいは地域でのいろいろな個別の条件などについて、現地で話を聞かせていただいたことは、大変有意義だったと思っています。
 その中で、今回学校の統廃合を具体的に視野に入れて、そして話を進めていくということが、今の説明の中にあったと思うのですけれども、今までの懇談会あるいは地域説明会において、統合というような形で、具体的に教育委員会からお示しをして、意見を聞くということはしていなかったと思っています。そういう意味では、少しステップを上げたのかなと感じたところであります。
 そういう中で、事前に教育総務課からも聞きましたけれども、市で第6次総合計画が令和8年から17年度に計画されているということで、そういった意味では、今ちょうどその最終的な立案がされていく年だろうと思っています。
 加えて、第4次教育振興基本計画も、令和9年から13年と聞きましたけれども、総合計画から1年遅れて基本計画が実施されていくということになるわけです。つまり学校の統合も含めて、具体的な説明会などでステップすることについては、非常に重要だと思うのです。
 しかしながら、全体の上位計画との整合も恐らく明確にした上で、地元への説明会に入るような方法が、より説明がうまく進むのではないかと感じましたので、このスケジュールの中では、個別のことについて書かれていますけれども、市全体あるいは教育委員会としての基本計画などのスケジュールとリンクできるような計画作成をしていただきたいと思います。
 要望です。よろしくお願いします。

(教育長)
 要望ということで承りました。
 他にございませんか。

(教育委員)
 ただいま課長より説明をいただきましたが、子どもの権利条約等を30年前に批准した後、こどもの意見をいかに大事にするかということが、学校経営にも、それからまちづくりにも生かされることがとても大事だということで、実は前年度もそうでしたが、教育総務課の皆さんが、こどもたちの意見を広く一生懸命拾ってくださって、それを学校づくりにあるいはまちづくりに生かそうということで、非常に丁寧に意見を集約してくださったことに、とても感謝をしています。
 こどもの意見をどう反映していくか、こどもたちの未来を考える協議会の構成メンバーがPTA、区長、学校評議員だというご説明でしたが、こどもたちの意見がそのまま周囲の皆さんにご理解していただけるような、そんな場づくりにしていただけると、こどもの意見は聞いたけれども、その場で終わりではなくて、生かしたよということがこどもたちにも返すことができるような、そんな話合いになっていただけるとよいなと思っています。
 それから、その下に庁内検討委員会が設けられていて、必要に応じて開催となっていますが、今、日本中が少子化の課題に直面していて、教育も日本中の課題であります。少子化は単にこどもを産まないということではなくて、結婚をしたい、結婚したくない、多様なご意見がある中で、やはり子育てしやすいまちづくり、子育てに希望が持てるようなまちづくりは、教育に携わる人たちだけではなし得ないことであると思います。
 病院への通い方なども含めて、交通基盤の整備だとか、いろいろな多角的なご意見をいただきながら、まちづくりに反映した学校づくりができるとよいなと思っていますので、スケジュールを見させていただいて、こども協議会と庁内検討委員会を設けていただいたことは、とてもすばらしいと感じていますので、充実したスケジュール運営をしていただけるとうれしく思います。

(教育長)
 ここをリンクさせていくということが大事かなと思います。平行線で別物として進めていくのではなくて、こども協議会の中に行政職員も行って生の声を聞いて、それに返答していくといった形でやっていけたらいいなと考えているところだと思います。ご意見ありがとうございます。
 他にございませんか。よろしいですか。

 (「なし」の声)

(教育長)
 ないようですので、質問を終わりにします。

第5 富士宮市部活動の地域連携の在り方に関する提言書について

(教育長)
 次に、「日程第5、富士宮市部活動の地域連携の在り方に関する提言書について」、事務局から説明をお願いします。

(学校教育課長)
 富士宮市部活動の地域連携の在り方に関する提言書についてご報告申し上げます。
 令和7年3月27日に富士宮市部活動のあり方検討委員会から提言書が提出されました。教育委員の皆様には、事前に提言書を配付させていただいております。提言の内容につきまして、既にお読みいただいておりますとおり、こどもファーストを根底に置いた考え方、持続可能な地域クラブ活動、急速な少子化など、予測不能な未来に対して柔軟な対応が可能な地域クラブ活動といった内容になっております。
 今後の予定でございますが、今年度8月をめどに、学校部活動の地域連携、地域展開の具体的な実施方法を検討する協議会を設置し、いただいた提言を基に基本方針と基本計画づくりを進めてまいります。具体的な計画につきましては、今後の定例会で案をお示しできればと考えております。
 また、休日の部活動につきましては、昨年度に引き続き会計年度任用職員を活用したモデル部と、今年度新たに競技団体等に委託するモデル部の試行を行います。
 以上、よろしくお願い申し上げます。

(教育長)
 以上で事務局からの説明は終わりましたが、この際、ご質問等がありましたらお願いします。

(教育委員)
 事前に提言書については、目を通させていただきました。
 それで、今の話のように今後の展開については、協議会を設置して具体化していくということでありましたけれども、協議会は8月に設置する目途だということですが、そのフレーム、メンバーも含めた段取りが進んでいるのだろうと思いますが、その実態をお聞きしたいことが一つです。
 それから、今も話がありましたけれども、富士宮市の特徴として、まず土日の地域部活動を先行する。その上で平日の学校部活動を段階的に地域部活動化していく方針だという提言がありますけれども、他の市町はそのようなことをやっているかどうかについて、もし情報がありましたら教えていただきたいということが一つです。
 それから、もう一つ、これは全国的にも問題になっているようですけれども、部活動指導員を会計年度任用職員として採用することのハードルが高いので、適任を探すのが非常に難しいということを聞いています。
 その前に、事務局からお話がありましたけれども、予算の中に補助が入っているので、それらのハードルが高いということでした。つまり公務員と同じような条件をクリアしないと、指導員になれないといったようなことから、柔軟な運用をしてほしいという話が前からあったと思うのですけれども、そこについて富士宮市は独特なほうだと思うのですけれども、地域の例えば連盟とか少年団とか、そういったような既に実績のある団体に委託をして、そこで指導者などの採用、あるいは安全管理も含めた様々な責務を負ってもらうという方法を取ると書かれていると思います。その話についても静岡県あるいは富士宮市が独特かどうかということについて、同様に例えば市町の具体的な例があれば教えていただきたいですし、それからそのことを並行して今進めていると思うのですけれども、その状況について報告を願いたい。分かる範囲で結構ですから、お願いしたいと思います。

(学校教育課長)
 まず、今の状況ですが、中学校の部活動が7月をもって3年生が引退をしますので、1、2年生の新チームが始まる段階に合わせて、今回慎重に進めております。基本的な考えは、こどもファーストという提言もいただいておりますので、その考えに基づき、8月を目途に進めている段階です。
 休日の部活動や平日の部活動の他市町の状況なのですが、現時点で把握していないものですから、また確認をしてお伝えをさせていただきたいと思います。
 地域の競技団体等の協力に関してですが、本市の状況を考えたときに、5月より早速スタートしようとしているのが、陸上競技連盟の競技団体への委託をして、そちらで週末の部活動を見ていただくということを、現時点では予定をしております。

(学校教育課参事)
 私のほうから、知っている範囲でお答えをさせていただきます。
 まず、協議会につきましては、これからどういった人選をしてということで考えて、案では持っているところでありますが、行政の担当の職員、それから委員を選出した中で、具体的なことを決めていくような流れにしたいと思っております。
 次に、土日の部活動を先行して富士宮市では地域に展開していきたいという中で、他市町でも同じような状況のところもございますし、もう既に学校から手を離して、地域に部活動を投げてしまっている市町もございます。これは、特に県からの方針は出ておりませんので、各市町ばらばらな地域ごとに特色のあるやり方を進めているところであると思います。
 次に、先ほど課長が申し上げましたが、陸上競技の部分を委託するといった中で、委員おっしゃったとおり、少年団などにそういった部分をお願いするといったような、同じような考え方でございますので、地域のそういった組織の力を借りて、今回委託料を計上して、任せてみるといったやり方を試行していく部分が、今年度の予算でございます。

(教育委員)
 掛川市は、令和8年をもって学校部活動を全部地域部活動にするということで、具体化していると思うのです。それは地域での受皿があったり、あるいは今までに至る準備や対応が私どもとは違っているということは承知しているのですけれども、ぜひ先進的なところを学んでいただいて、そしてさっき話が出ていましたように、こども中心の地域部活動という観点をより確実にしていただいていただきたいと思います。
 そのためには予算が必要だと思うのです。今、地域部活動をやろうとするときに、そのような手だてを使わずに工夫だけしてやれるなんてことは、まず考えられないと思います。そのため、人、予算、それからシステムについて、かなり緻密な対応が必要だろうということで、一番重要なのは、事故等で管理責任を問われるような運営の仕方がやられることになってしまったら、何もならないわけですので、特にその辺は注意をして、今後協議会に引き継いでいくということですけれども、その中においても、安全管理だったり、あるいは例えば指導員の報酬についても、会計年度任用職員ですから時間給が非常に安いのです。
 一般の方々が情熱を持って、地域で活動をしていただけるときに、いくらやろうとしてもボランティアだけでは無理なので、具体的に予算化もした上でお願いをするような観点も、ぜひ忘れないで進めていただきたいと思います。

(教育委員)
 部活動の在り方について、テスト的に陸上競技をやってみるというお話の中で、スポーツに関してよくあるのが、遠征や大会等どこかへ出向いていって、いろいろな経験をこどもたちにさせたいということをよく聞くのですが、そういう休日の遠征について、ニュースでも過去にあったのが、行く途中の事故とか、そういった問題点について、最初からスタートするに当たっては、細かな取決めが必要ではないかと感じます。
 また、先ほど責任がどこにあるのかということと、事故が発生した場合の連絡についても、スタートを切る以上は、細部にわたって準備した上で、それを検証して、これだったらいいだろうという判断の下に行っていただいたほうが、より安全だと思います。
 また、各競技団体との連携を取りながら、今後将来的に外部に部活動を委託していく中においては、方向性はここで見えてきているのですが、現状把握という形で、今実際に中学生がどれぐらいの種目の部活動に携わっているのか、その人数、また土曜、日曜の外部委託した部活動に、どれぐらい参加を希望しているのか、それを把握して、その先に受皿として、体育館であったりとか、テニスコートであったりとか、いろいろなところに波及していくと思います。そういった事前調査を今後進めていただいたほうが、もっと具体的になるのではないかと感じています。
 先ほど委員おっしゃったように、ほかのスタートを切った自治体からの今抱えているよいところや課題、そういった聞き取りというものが、今後富士宮での部活動の外部委託を進めていく上で必要不可欠ではないかと思います。近隣では、もう富士市で既にスタートを切っていますので、いろいろ聞いてみれば、よいところや課題が出てきますので、そういう情報を聞いて、今後活用していただければと思います。
 最後になりますが、危機管理の観点で、コンプライアンスについては、生徒を指導する部活動ですから、学校教育と連携を取らなければならない中で、指導者が中学生に対しての暴言とか、何か問題が発生したときのことも踏まえて、考えていただいたほうがよいかなと思いますので、お願いとして発言させていただきました。

(教育長)
 危機管理に関しましては、以前に緊急対応のときのフローチャートというのはお示しして、ご意見をいただいて改良したものですから、コンプライアンス的なところにつきましても、また案をお示しして、よりよい形でスタートできればと思いますので、貴重なご意見ありがとうございます。

(教育委員)
 こどもファーストに寄って考えてくださっているところ、大変ありがたいなと思い、感謝いたします。
 提言4で、活動場所を優先的に確保することとありますけれども、今後協議会を設置することによって、いろいろな形で場所が確保されていくのだろうとは思うのですが、できればこどもたちの自主的な活動範囲内で行えるような場所で、開催していただけたらいいなと思います。
 それから、お聞きしたいことがあるのですが、休日の地域クラブ活動を希望する教員等がいた場合に、教員等が所属している外部団体等から派遣され、指導できるシステムの構築を求めますというところが提言書の中にあるのですが、教員は、その競技の外部団体に所属しているものなのかどうなのかというところを一つお聞きしたいです。
 それから、学校の中でスポーツ保険に入っているかと思うのですが、休日の部活動に関しても、その保険は適用されるのかどうかというところをお聞きしたいと思います。

(学校教育課長)
 委員からのご質問にお答えいたします。
 まず、提言4に関して活動場所についてということで、ご意見ありがとうございました。ぜひ保護者への負担をできる限りかけないような形で、そういう活動場所については、進めていけるように考えていきたいと思います。
 教員の競技団体への所属なのですが、野球やソフトテニス、バレーボール等、様々な競技があるのですが、それぞれの競技が大会を運営していく上で、全員ではないのですが、小学校や中学校の教員の中にも、各種競技団体に役員として所属している教員がおります。また、そういう方たちも含めて、各競技団体主催の大会は運営されております。
 休日の保険に関してですが、富士宮市教育委員会では、富士宮市立小中学校に在学する児童生徒の不慮の災害に備えて、独立行政法人日本スポーツ振興センターという災害共済給付契約を結んでおります。学校において児童生徒の生命と健康を守るために、安全管理と安全教育が行われているのですが、保健体育の授業に限らず、土曜日や日曜日に部活動として行った場合は、学校の管理下ということで、児童生徒が災害、けがをした場合は、治療費や見舞金の給付を保護者に対して行っています。

(教育委員)
 この提言書を読ませていただいて部活動のあり方検討委員会の皆さんが、本当に一生懸命検討してくださったよい提言書だなと思っています。提言3にありますように、地域クラブ活動が実施できる環境整備を求めますということなのですが、これに限っては、「休日の」という文言がついていますけれども、提言8とも関連がありますが、学校部活動と地域クラブ活動が並行して行われることが想定されるためとあって、人材育成の観点からも、学校部活動の充実は、今日とてもありがたいことなのですが、地域クラブ活動を育てていかないと、人材育成も場の整備もなかなか移行するには育っていかないと考えています。
 先ほど委員からのお話がありましたが、よく富士、富士宮は合同でいろいろな研修会や会合を行ったりもするのですけれども、富士市と富士宮市の部活動に限って言えば、今大きく差があると思っています。県の指定を受けているか受けていないかにかかわらず、こどもたちが行き来する中で、現在の状況で言うと、富士市の先行した取組を、やはりメリット、デメリット両方学びながら、歩み寄るような形でこどもたちのために整備をしていくことも一考だと思います。
 それから、例えば現在のこどもを見ていると、プールに行って、ピアノを習って、英語も習って、合気道を習ってなんていうこどもは、ざらにいますが、要は例えばピアノを一生懸命やりたい子が、提言8の段階1にも、部活動、活動状況に関する情報共有を図ることが大事ですと書いてありますが、その子の特性や特技をきちんと学校と共有して連絡し合いながら、それが学校教育のプラスに生きるような、そんなやり取りさえできれば、文化施設は十分に地域の中で育っているというか、環境が整備されているにもかかわらず、生かされていないと思います。
 今までは教員が指導していたから、小さな中学校で選べる部活動は、二つ、三つと限られてしまって、こどもたちはその中から選ばざるを得ない。本当は野球をやりたいけれども、9人集まらないから、仕方なくバレーボールにするかとか、そんな形で参加して心身を鍛えてきたのですが、今こそ、本当にこどもたちがやりたい部活動に工夫次第で参加できる。それは書道もしかり、バレエや日本舞踊、バイオリン等、いろいろなことを習ってみたい、やってみたいと思っているこどもたちはたくさんいると思うのです。そういった文化活動とも連携を深めていきながら、地域クラブ活動を育てていくという取組がないと、非常に難しい。移行しようとしたくても移行できないですし、教員の労働環境は変わっていきません。
 海外に学校の視察に行ったときに、教員は3時には帰るのです。さようならと言って、こどもたちと一緒に学校の門を出ていきます。その後どうするのと聞いたら、こどもたちも地域クラブに行って運動したり、いろいろな取組をするということでした。先生も一旦うちへ帰って、教材研究するのですという話だったのですが、全てがそういう国ばかりではないのは承知なのですが、そういった形でこどもたちが生き生きと自分の学びたいもの、取り組みたいものに取り組む時間が確保できるということが、可能になってくるのかなと思います。
 これは提言10の視点1で、「地域スポーツ、文化振興担当部署や」という文言がありますが、そこに「協議会を設置し」とご提言いただいているのですが、こういった協議会を、文化施設やスポーツ施設、それから教育部門の3者が合同で協議会を発足するようなお考えは、今後あるのでしょうかというのが質問です。

(学校教育課参事)
 前段で説明させていただきましたように、今年度早い時期に、そういったスポーツ部門の担当、文化部門の担当、社会教育の担当、教育部門の担当という部分も含めまして、委員として入った中で、これからどんなことができるかということで検討していきたいと思っております。

(教育長)
 よろしいですか。ありがとうございました。
 他にございませんか。

 (「なし」の声)

(教育長)
 それではないようですので、質問を終わりにします。
 

第6 議第15号 令和7年度5月補正予算について

(教育長)
 次に、「日程第6、議第15号 令和7年度5月補正予算について」を議題とします。
 事務局から提案理由の説明を求めます。

(教育総務課長)
 それでは、議第15号 令和7年度5月補正予算についてご説明いたします。
 本案は、8月に中国で行われますワールドゲームズという国際スポーツ競技大会にスペイン空手道連盟が参加をするのに先立ち、7月下旬から8月上旬にかけて、富士宮市で事前合宿を行うものでございます。それに伴いまして補正予算を計上するものでございます。
 本定例会では、議決後、5月市議会臨時会に提出をいたします。
 初めに、今回、歳入の補正はございません。
 次に、歳出です。184万5,000円の増額で、補正後の合計は103億2,921万9,000円となります。
 それでは、補正内容について説明いたします。歳出、保健体育費184万5,000円の増額です。内容は、スペイン空手道連盟の事前合宿に係る宿泊費や送迎費用などになっております。
 以上、議第15号 令和7年度5月補正予算についての概要であります。よろしくお願いいたします。
 説明が終わりましたので質疑に入ります。
 質疑がありましたらお願いします。

(教育委員)
 今説明がありましたけれども、この184万5,000円の根拠、この内容は宿泊、それから送迎だということでありましたけれども、具体的に何泊、誰がとか、見積りの額を出すのに、少なくともその程度の数値は今お持ちだと思うのですけれども、説明をお願いしたいと思います。

(スポーツ振興課長)
 今の委員からの質問についてお答えをさせていただきます。
 合宿に来る期間としましては、現在の予定としましては、7月31日から8月5日までの5泊6日を予定しておりますので、その宿泊費であります。それと、バス代ということで計上してありますけれども、これにつきましても空港から富士宮までの送迎代ということで予定をしております。
 それと、受入れの人数につきましては、選手3名、トレーナー1名、コーチ5人、役員3人の計12人を予定しているところであります。

(教育委員)
 そういった内訳での委託料となっていますけれども、どこに委託するのですか。

(スポーツ振興課長)
 これらにつきましては、全て委託ということでありまして、まず輸送の関係と宿泊につきましては、旅行会社等に委託をするわけですけれども、そのほかの経費として、激励会ですとか、当然行政が支援をしていくものですから、教室等を開催したり、市民とも触れ合いの場をつくったりしないといけないというところで、これらにつきましては、スペインの空手道のボランティアグループが富士宮市内にありますので、そちらに委託をして、一緒にやっていただくということになっております。

(教育委員)
 今の話で概要は分かりましたけれども、補正予算を提出するときに、そのような内容と委託先などについて、説明なしに提案するというのはいかがなものだろうと思います。補正予算というのは、補正するだけの意味があってする。つまり当初予算では見込めない予算を緊急的に提案するわけです。
 特に今の話のように旅行会社であれば、少なくとも見積りを取っているはずですし、そのようなことが恐らく裏づけとしてあるわけですから、そういう内容について、委員会に提案する前に、口頭で少なくとも説明をするとか、その程度の配慮は必要と思いますので、今回については了解しましたけれども、これからは説明を求めることにしますので、そこは対応をお願いしたいと思います。

(スポーツ振興課長)
 こちらの案件ですけれども、5月臨時会に上程をしていただくということで、期限が短くて、時間的に余裕がない中でやってしまって申し訳ないところもあるのですけれども、今後については丁寧な対応を心がけてまいりますので、よろしくお願いします。

(教育長)
 よろしくお願いします。
 他にございませんか。よろしいでしょうか。

 (「なし」の声)

(教育長)
 それでは、質疑なしと認めます。
 質疑が終わりましたので、議第15号について採決します。
 本案は原案のとおりでご異議ありませんか。

 (「異議なし」の声)

(教育長)
 ご異議なしと認めます。
 よって、議第15号は原案のとおり可決されました。
 これをもちまして4月定例会を閉会いたします。皆様、お疲れさまでした。
 

閉会

お問い合わせ先

教育総務課総務係

〒418-8601 静岡県富士宮市弓沢町150番地(市役所6階)

電話番号:0544-22-1182