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更新日:2025年9月16日

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目次

 

令和7年8月 富士宮市教育委員会定例会(議事録)

日時

令和7年8月19日(火曜日)
開会:午前10時 閉会:午前10時28分

場所

市議会第2委員会室

出席者

教育長、教育委員及び説明のための事務局職員

議事日程

第1 会議録署名委員の指名について
第2 教育長報告
第3 議第23号 富士宮市文化財保護審議会委員及び富士宮市立郷土資料館運営協議会委員の委嘱について
第4 富士宮市部活動地域連携・地域展開推進協議会の設置について
 

開会

令和7年8月定例会の開会を宣告し、会期を1日として決定。

第1 会議録署名委員の指名について

会議録署名委員に、輿水委員及び深澤委員を指名。

第2 教育長報告

富士宮市教育講演会の報告

 去る7月31日に、今年度も富士宮市内の全教職員を対象に教育講演会を実施しました。講師は、昨年度に引き続き、静岡大学の村山功教授です。テーマは、「9年間で子供を育てる―深い学びを中心に―」でした。
 その中に幾つか柱がありますが、今求められている学びと富士宮市の現状ということで、今後どのように進んでいけばよいかの前に、まずは富士宮市の現状に関して、昨年度の全国学力・学習状況調査等の分析に基づきまして、富士宮市の小中学生、こどもたちの現状のお話がありました。幾つかありましたが、主には教科の学力というのは十分まだ富士宮市のこどもたちには身についていないのではないかということと、それから家での過ごし方について、なかなか家庭学習の時間が少なくて、それに代わってゲームやSNS、動画を見ている時間が比較的長いというような分析結果でした。なかなかその学び方については、まだ十分身についているとは言えないという現状の御指摘がありました。
 富士宮市の目指す授業としては「確かな学力が育つ授業」を目指しております。今、主体的、対話的な学びですとか、個別最適な学びと協働的な学び、あるいはICT活用等がうたわれているわけですけれども、こういったものはあくまでも手段にすぎない、これを目的にしてはいけないというようなお話でした。確かな学力を身につけるために主体的で対話的な学びであったり、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、ICT活用があるのだということです。
 それでは、富士宮市の教育はどう進んでいくべきかといいますと、深い学びの実現が教科の学力の向上にも不可欠であるというお話で、資料の中に深い学びとはということが記載されています。知識や技能は、個別の事実的な知識のみを指すものではない。相互に関連づけられて、さらに社会の中で生きて働く知識となるものであるというようなことが深い学びの定義だと思われます。今、教師は伴走者であるべきだというようなことで授業を進めているわけですけれども、伴走者といってもこどもたちに任せっ放しにするのではなくて、今言ったような深い学びに向かっていないということであれば、教師が出るということも必要だということです。
 それから、やはり教師自身が深い学びのイメージを持って授業を構想することが大事である。この授業でこどもたちがどこまでできるようになればよいのか、どんな問題が解けるようになればよいのかというようなことを、教師がしっかりイメージを持って授業を進めるということも大事ではないかというような御指摘をいただきました。このお話を受けて、また2学期以降の授業改善に努めてまいりたいと思います。

第1回総合教育会議の実施


 続きまして、第1回総合教育会議についてお知らせをさせていただきます。9月11日の木曜日、午前10時から正午まで、場所が大富士小学校で実施されます。
 今回の総合教育会議の趣旨ですけれども、今多様なこどもたちへの対応ということが富士宮市だけではなくて全国的な課題になっています。多様なこどもたちとはどういうこどもたちを指すかといいますと、外国籍のこどもあるいは外国にルーツを持つこどもといった外国につながるようなこどもたち、それから発達障害のあるこどもたち、それから教室に行くことができないような不登校のこどもたち、こういった多様なこどもたちが学校に存在しています。こういったこどもたちに学校としてどんな支援を現在しているのか、あるいはしていく必要があるのかということを実際に大富士小学校に行って、学校の中や授業等を皆さんに見ていただく中で感想や質問をいただきたいと思っております。今、学校の働き方改革ということで、教員ができることと教員でなくてもできることがある中で、非常に多くの会計年度任用職員の方がこの大富士小学校でも働いていらっしゃいます。そうした方々がこどもたちにどんなサポートをしているのか、あるいは環境として1人1台端末ですとか、校内の学校支援センター、大富士小学校ではそよかぜルームと呼んでいますけれども、こういったところもまた見学していく中で、多様なこどもたちへの学校としての支援の在り方ということを皆さんで議論できればと考えておりますので、ぜひ御予定をお願いいたします。
 

第3 議第23号 富士宮市文化財保護審議会委員及び富士宮市立郷土資料館運営協議会委員の委嘱について

(教育長)
 それでは、議案の審議に入ります。
 「日程第3、議第23号 富士宮市文化財保護審議会委員及び富士宮市立郷土資料館運営協議会委員の委嘱について」を議題とします。
 事務局から提案理由の説明を求めます。

(文化課長)
 それでは、富士宮市文化財保護審議会委員及び富士宮市立郷土資料館運営協議会委員の委嘱について説明します。
 本案は、令和7年8月31日までの任期満了に伴う委員の改選であり、富士宮市文化財保護条例第45条第2項の規定により富士宮市文化財保護審議会委員を、富士宮市立郷土資料館条例第6条第3項の規定により富士宮市郷土資料館運営協議会委員を委嘱するものです。
 内容につきましては、名簿のとおりです。このうち再任の方が10人、新任の方は1人です。平均年齢は65歳です。
 なお、任期は令和7年9月1日から令和9年8月31日までの2年間となります。
 よろしく御審議の上、御決定をお願いいたします。

(教育長)
 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
 質疑がありましたらお願いします。

(教育委員)
 委員の名簿を拝見しますと、新妻委員が新任になっておりまして、備考で建造物と書かれていますが、この新任委員の専門部門と、それからどういう役割を委員として必要としたのかということについて説明を願います。

(文化課長)
 こちらの委員につきましては、日本建築専門学校を卒業後、日本建築専門学校の教員を経て、現在静岡文化芸術大学の准教授をされています。工学博士と一級建築士も持っていらっしゃいます。富士宮市では、以前市内の伝統建築の調査や村山浅間神社の大日堂の修理の報告書作成のときに協力をいただいております。この文化財保護審議会の方では、主に文化財の指定が一番の内容なのですけれども、現在、市内にまだ指定されていないものでありますとか、あと指定している建造物につきましても、その保存についての御相談をしていくというような形になります。

(教育委員)
 今回選任の建造物に関する委員は、特に文化財指定に関する専門的な知識を担当すると解釈しますけれども、それ以前に建造物担当の方はいらっしゃったのですか。

(文化課長)
 現在、8月31日までは別の方が建造物の担当として、この方も同様に大日堂の修復等に関わっていただいておりました。高齢ということで、御本人から今回再任を遠慮したいという申出がありまして、そういったところから、現在県内他市でもこういった審議会委員などをされていらっしゃいます先生の方にお願いしたというところです。

(教育委員)
 今おっしゃられた委員が退任されたということで、前回は多分委員が12人いらっしゃったところ、今回は11人となっています。退任されて人数が減ったということなのだと思うのですが、人数に関しての規定などの決まりなどあるのでしょうか。

(文化課長)
 人数の方は、条例で規定されておるのですけれども、たしか15人以下という数字で規定はされております。人数の方は、また確認させていただきます。
 今の人数が減ったというところで、そちらの説明が漏れておりました。前回いた委員のうち一人が市内の郷土史に関して知識があるということでやっていただいたのですけれども、健康上の理由で今回再任は御遠慮したいということで連絡がありました。

(教育長)
 また人数については、正確なものをお伝えください。
 他にありませんか。よろしいでしょうか。

 (「なし」の声)

(教育長)
 質疑なしと認めます。
 質疑が終了しましたので、議第23号について採決します。
 本案は原案のとおりで御異議ありませんか。

 (「異議なし」の声)

(教育長)
 御異議なしと認めます。よって、議第23号は原案のとおり可決されました。
 以上で本日の定例会に付議された議案の審議は全て終了しました。
 

第4 富士宮市部活動地域連携・地域展開推進協議会の設置について

(教育長)
 次に、「日程第4、富士宮市部活動地域連携・地域展開推進協議会の設置について」、事務局から説明をお願いします。

(学校教育課長)
 日程第4、富士宮市部活動地域連携・地域展開推進協議会の設置について御報告申し上げます。
 先月の定例教育委員会では、協議会と幹事会の位置づけ、幹事会の目的、内容、組織図があると分かりやすい等、様々な御助言をいただきありがとうございました。今回、富士宮市学校部活動地域連携・地域展開推進協議会設置要綱を制定いたしましたので、御報告いたします。
 今後、教育委員会の皆さんには、協議会及び幹事会の進捗状況を確認していただくことや、基本方針及び基本計画の審議をお願いすることとなります。どうぞよろしくお願いいたします。

(教育長)
 以上で事務局からの説明は終わりましたが、この際、御質問等がありましたらお願いします。

(教育委員)
 組織体制の図をつけていただきまして、ありがとうございました。推進協議会と幹事会との関わりがこれで見えてきたかと思いますし、第7条においては協議会における専門的事項を検討するため、協議会に幹事会を置くという文言も見えるようになってきたかなと思うのですが、協議会の一部として幹事会があると捉えて、その幹事会は専門的事項を検討するために置くということで、協議会を開催するときには幹事会も開催しますか。幹事会のメンバーもその会に出席しないと、専門的事項の検討の詳細が見えてこないのかなとも思ったものですから、協議会の開催時には幹事会のメンバーも同席するのかどうかお尋ねしたいと思います。

(学校教育課長)
 協議会及び幹事会の開催のメンバーに関して、全員が出席することはありませんが、当然事務局の学校教育課に関しては協議会及び幹事会に出席をさせていただきます。また、基本的に協議会には課長、幹事会にはその課の係長に出席していただくようにメンバーを構成しておりますので、課内でどのような内容が幹事会で話し合われたかということ、または協議会での内容を幹事の方に課内での連絡を密にしていただくということを前提にメンバー等を構成させていただきました。

(教育委員)
 部活動の地域連携については、近隣の市町村でももう既に実施しているところがあると思います。富士宮市の学校部活動の中でも卓球とか、文化部では吹奏楽とか、そういうものがテスト的に行われているとお聞きしていますが、そちらを現在行っている中で、このために何かフィードバックとかは学校教育課の方に入っておりますでしょうか。

(学校教育課長)
 今年度は、試行として野球、陸上競技、バドミントンの3競技で競技団体に委託事業として行っております。競技団体からは、毎月成果と課題という形で報告書が挙げられています。これらの資料等は、今後開催される協議会や幹事会においてもお示しをしていきたいと考えております。

(教育委員)
 ありがとうございます。今お聞きした中でスポーツ、特に野球とか陸上とか、そういうスポーツにおいてこどもの安全面を一番に考えなければならないということで、けが等が発生したときや緊急性のあることが起きた際の連絡網は既にできていると思いますが、それは学校教育課の方でも確認なさっているかどうかをお聞きしたいです。

(学校教育課長)
 実際に指導をしてくださっている方と学校教育課の担当者レベルでは、常に連絡が取れるような連携は取っておりますので、万が一救急車等を要請するような場合があっても、指導してくださっている方から学校教育課の担当に、また私の方に連絡がすぐに入るような体制はできております。また、今後様々な競技でモデル部として令和8年度以降も他の競技が行っていく中で、そういう体制も確実に取っていくことを前提にまた進めていきたいと思います。ありがとうございました。

(教育委員)
 協議会のメンバーと幹事会のメンバーを見せていただいて、1点、これまでは学校の教員が主体となって部活動の指導を、技術的な指導だけではなくて、生徒指導も含めてこどもの心身の健全な育成に携わってきたのですよね。こどもの数が少なくなってきた、教員の働き方改革も考えなくてはいけないという現状で、将来的には地域に移行して、地域の皆さんが社会総がかりでこどもを健全に育成していくということを考えていかなければならないと考えると、教員の人数が限定的であったから、どうしても中学生にスポーツの部活動が多いのですけれども、地域の力を借りるとなったら、文化的な活動を熱心にされている地域活動もたくさんあるので、文化に関連する協議会のメンバーや幹事会のメンバーが少し少ないのかなと感じています。お伺いしたところによると、富士市では地域の文化活動を熱心に指導されている方々もスポーツ活動を熱心に指導されている方々も一堂に集めて部活動移行について説明をしたというお話を伺いました。そうやって地域で熱心に活動されている皆さんに、やはり今後の見通しや活動を支えていただくということを一緒に考えていただくためには、この協議会や幹事会のメンバーに、文化に関連する方をもう少し増やすと幅も広がってくるのかなと感じるのですが、部活動イコール8、9割がスポーツという考え方から、もう少し広い視野でこどもの健全な育成に御理解いただくような働きかけが必要だと感じております。また今後、見通しとしてお考えの中に入れていただけるとありがたいということで、要望でお願いします。

(教育長)
 それでは、要望ということで御意見がありましたので、今後メンバー等もまた進めていく中で再考していっていただきたいと思います。

(教育委員)
 幹事会について、幹事の任期がここには明記されていませんが、これはどういう解釈でしょうか。つまり協議会の委員が任期2年ということなので、それに準じるのだろうと思うのですけれども、明記する必要があるのではないかということが一つです。それから幹事会の名簿で、指定管理者の代表がおりますが、その旨を備考欄に書いたほうがいいのだろうと思います。つまり、会社名ではなくて指定管理者としての専門的意見を幹事会の中で求めるという趣旨からすると、会社の名前を書くのではなくて、そのような役割を意味する指定管理者A、Bというふうに書くことがいいのだろうと思いますが、この2点についてお伺いします。

(学校教育課長)
 御助言ありがとうございました。まず、幹事の任期についてですが、委員からの御指摘のとおり、要綱の方には記載されていませんので、こちらについても検討して入れるように進めていきたいと思います。
 また、幹事の所属のところもお話を伺って、確かにそのとおりだと思いました。今後、替わっていく可能性も十分ありますので、私たちとしてはお立場を考えての選出といった経緯もありますので、所属名のところをそのような形で書いていく方向で進めていきたいと思います。

(教育長)
 他にありませんか。

 (「なし」の声)

(教育長)
 ないようですので、質問を終わりにします。
それでは、これをもちまして8月定例会を閉会します。お疲れさまでした。
 

閉会

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