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目次
地下水・湧水
地下水と湧き水についてご案内します。
地下水・湧水とは
地下水とは、広義では地表面から下にある水の総称です。
地面からしみ込んだ雨水や雪どけ水が、水を通しやすい地層の中をゆっくり流れてきたものです。
狭義では、帯水層と呼ばれる地層に満たされて飽和している水を「地層水」や「地下水」と呼び、浅い場所の水は「土壌水」と呼びます。湧水(湧き水)は、地下水が地表に自然に出てきたものです。
富士宮市は、自然の恵みである豊富な地下水を未来へ受け継ぐため、静岡県、富士市、静岡市と協力し、水利用の節水合理化と地下水採取適正化の推進を行い、地下水の保全と適正利用に努めています。
- 富士宮市自然環境の保全及び育成に関する条例(外部サイトへリンク)
- 富士宮市自然環境の保全及び育成に関する条例施行規則(外部サイトへリンク)
- 静岡県くらし環境部 環境局 水資源課/地下水保全対策のページへ(外部サイトへリンク)
富士宮市の湧水池
市内16か所の保存湧水池をはじめ、湧玉池、白糸ノ滝等市内には多くの湧水池があります。
※湧玉池は国の特別天然記念物、白糸ノ滝は国の名勝及び天然記念物のため、富士宮市の保存湧水池に指定されていません。
湧玉池
神田川
陣馬の滝
白糸ノ滝
地下水位
岳南地域地下水利用対策協議会にてとりまとめた富士宮市内16カ所の地下水位記録を公表します。
異常湧水について
富士宮市では平成10年より数年おきに、宅地敷地内、道路上など、普段水の出ない場所から地下水が湧出してしまう事象(以下、異常湧水)が発生しております。
異常湧水発生の際、現地へ警戒巡視等を行っており、市内各所に設置した地下水観測用井戸のうち、3か所の観測井地下水位データを重点的に監視し、降水量データと照らし状況把握に努めています。
また、市役所内関係各課の間で、発生個所および状況、市内観測井地下水位、降水量の情報を共有し、被害を受けた方へ土嚢の貸し出し、地下水抜管の原材料支給のご案内を行っております。
- 地下水位観測グラフ(湧玉)(PDF:171KB)
- 地下水位観測グラフ(大堤)(PDF:170KB)
- 地下水位観測グラフ(外神北)(PDF:175KB)
- ☆降水量 地下水位相関グラフ(H10 16 23 30 R02 R03)(PDF:442KB)
- R03降水量 湧玉地下水位相関グラフ(月別 弓沢町・白糸・二合目・五合目雨量)(PDF:800KB)
- R02降水量 湧玉地下水位相関グラフ(月別 弓沢町・白糸・二合目・五合目雨量)(PDF:747KB)
- H31降水量 湧玉地下水位相関グラフ(月別 弓沢町・白糸・二合目・五合目雨量)(PDF:749KB)
- H30降水量 湧玉地下水位相関グラフ(月別 弓沢町・白糸・二合目・五合目雨量)(PDF:749KB)
- H29降水量 湧玉地下水位相関グラフ(月別 弓沢町・白糸・二合目・五合目雨量)(PDF:748KB)
- H28降水量 湧玉地下水位相関グラフ(月別 弓沢町・白糸・二合目・五合目雨量)(PDF:748KB)
降水量データ(リンク)
地下水位変動の型
地下水位は、地質、降水、位置、周辺の水利用状況などの影響で、特徴のある変動パターンを示します。代表的なものとして次の3パターンが挙げられます。
1.自然型
地下水位は、季節毎の降水量と密接に関連して変化します。月別の降水量は、一般的に6~7月が多く、1~3月と11~12月が少ないため、地下水位もこれに相関し、年間では降水量の変化と同じ傾向が現れます。
ただし、地下水汲揚げが少なく、自然環境の変化がそれほど著しくない地域か、自然の地下水供給が豊富で汲揚げ量を上回る地域に限られます。
2.揚水型
- 地下水を大量に汲揚げられている地域にあり、毎週月曜日から土曜日にかけて水位が降下し、夕方から朝にかけて回復します。
- 一般的には、年末年始、5月のゴールデンウイーク、お盆休みなど、工場等が地下水汲揚げを休む時に急激に水位が上昇し、汲揚げが始まると下降するのが普通です。
- 豊水期に水位が低く、渇水期に高い型で、自然状態の変動と逆のパターンを示します。
- 他の井戸がごく近い距離にあって、その影響が敏感に現れる場合もこの型を示します。ポンプの稼働状況により、短時間で水位の昇降が現れます。
3.潮汐型
海岸に近い井戸で潮汐の影響を受けるもので、1日の間に明瞭な周期的変化を示し、美しい波型を描きます。
この型は、潮汐の波型と類似し、波頭が毎日少しずつ遅れ、月齢と一致しています。波型の高低差は、井戸が海岸より遠くなるにつれて、小さくなり、ゆるくなっていきます。
地下水位の経年変動
地下水位は季節ごとの降水量と密接に関係して変化します。1年間の降水量におよそ一定の傾向があり、例年6月~7月が最高で、1月~3月が低く、グラフに描くと毎年ほぼ似た周期の繰り返しです。
地下水位もこれと相関して、年間では降水量の変化と同じ傾向が現れるのが普通です。しかし、地下水の場合には、降水量以外の雪解け水の流出、潮位の影響でも上下し、近くの河川の河床低下や上昇の影響も受けます。さらに人工的な地下水の汲み上げや土木工事による影響も大きく受け、地下水源を涵養する地域の森林の伐採や開発工事などによって、降雨の地下浸透量が変化するなどの影響もあるので、実際に観測したグラフは同じ地域の降水量とは必ずしも一致しません。また、それぞれの観測井の周辺や地下水かん養域の地下の状況、人工的汲み上げ量などによって、観測井毎にそれぞれ特異な同年変化パターンを示します。
湧水量
岳南地域地下水利用対策協議会では、毎年11月から12月にかけて湧水量調査を実施しています。
水位を測定中
流速を測定中
pHを測定中
導電率を測定中
湧水量調査中
湧水量調査中
地下水の水質(リンク)
地下水の利用状況
用途別地下水の利用状況を公表します。
岳南地域地下水利用対策協議会(岳水協)
岳南地域地下水利用対策協議会は、高度経済成長期に発生した地下水障害に対処するため、昭和42年2月に国・県・市・商工団体及び地下水利用者が一体となり、官民協調の自主規制組織として設立されました。
昭和50年頃をピークに地下水障害は改善の方向に向かい、岳南方式と呼ばれる全国の先進事例となりました。
現在、富士市環境保全課、静岡市環境保全課、富士宮市花と緑と水の課に事務局を置き、地下水採取の的確な把握に努めるとともに、水利用の節水合理化と地下水採取適正化の推進、地下水位、塩水化障害、湧水の観測等を行い、地下水の保全と適正利用に努めています。