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更新日:2025年11月27日

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目次

 

市民文芸「ふじのみや」第52号

市民文芸「ふじのみや」第52号入賞者発表

ご応募ありがとうございました。入賞者と入賞作品を発表します。

小説

市民文芸賞

深沢栄子(富士市北松野)「囮子」

佳作

眞鵺百輝(富士宮北高校)「回想~辿り着いたその先で~」

随筆

市民文芸賞

長谷川由里子(中央町)「たからさがし」

優秀賞

井出治(淀師)「井上ひさし人と作品」

望月志津子(内房)「波濤を越えて鎌倉から佐渡へ・・・女人の旅」

久保田鈴枝(小泉)「悲惨な戦争を語り継ぐ大切さ」

佳作

河住まさ江(羽鮒)、伊志井桃雲(山宮)、岩見良憲(西小泉町)、

荒舘心花(富士宮北高校)、池田佶三郎(羽鮒)

市民文芸賞

深沢栄子(富士市北松野)「その川は」

優秀賞

望月規枝(矢立町)「海辺」

内藤康生(小泉)「剣岳挽歌」

渡邉裕子(泉町)「愛について」

佳作

二宮とき江(杉田)、福田華風(元城町)、正木愛理(富士宮北高校)

川口玲央(富士宮北高校)、井出七夢(富士宮北高校)、

佐藤アンヘル(三園平)

短歌 市民文芸賞

渡邉春生(泉町)

沖縄の姓は美しこの姓を隠して変へて生きてきし人

久々に同窓会に参加して朝鮮名を名告る友あり

懸命に日本語学ぶ夜学子の給食時間に母語の弾ける

親方に国籍を問ひ土俵には女性を上げず品位とは何

異国語の飛びかふ時世言霊の幸ふ国に共に暮さむ

優秀賞

伊志井桃雲(山宮)

人間のつまずく石を軽々と暮らし暮らしと蟻超えてゆく

毎日のぼくの足跡答えだす綺麗な跡に清水は溜まる

啓蟄の空は広がりやはらぐぞ土手の巣の蛇伸びたくないか

吹雪く夜水子悲しや乳房張る心の川にそつと浮かべる

なはとびのとんであちらに抜けるよな決意で運命(さだめ)超えて行けるか

佐藤きみ子(万野原新田)

病室の隅に一輪沈丁花ここに居るよと吾を迎へる

胃ろうへと繋ぐ命の選択に首振る夫の温かき手よ

「とりあへず誕生日まで頑張らう」「その後はいいのか?」と夫笑ふ

窓外の飛ぶ鳥見しと夫の言う髪少し伸び揺るる横顔

空高くひばり囀る丘陵の風を纏ひて君は逝くらん

佐野みどり(小泉)

亡き人の庭にあふるる雪柳何処におわすや笑顔のあなた

「昔はね」諭すつもりのくり言が霧散と消えし世のうつりかな

短歌よみの姉も妹も黄泉のくに如何にせんとや迷うわれあり

果てしなき茶道の道にぞ迷いこみ灯求め生きなんとせり

「ヤバッ」といういつから毒されいるわれそ世の急流にのまれいるかも

佳作

佐藤八州子(上稲子)、泉苑子(泉町)、吉野照信(若の宮町)

佐藤喜美子(源道寺町)

俳句 市民文芸賞

窪田かづ江(富士市広見東本町)
「西穂高」 夏の月明日を夢みる穂高口

落ちさうな大き夏星穂高の夜

万緑の空を一気にゴンドラ翔く

夏霧の海の巌頭西穂高

遭難の小さき標岩桔梗

優秀賞

望月志津子(内房)

「雪解風」 雪解風歴史秘めたる龍ヶ淵

逆らはず雪解の川のカヌーかな

肩組みし双体地蔵かげろひぬ

のどけしや檜のかほる神楽殿

山葵田をめぐる背に水の音

渡邉春生(泉町)

「井 守」 井守棲む富士の伏流水豊か

赤腹の眼光蛇にたぢろがず

農薬の田を逃れたる井守かな

井守飼ふ日毎人間めきてくる

戦やまず井守の腹の赤と黒

小泉ひろし(富士市松岡)

「母子手帳」春の風笑顔で見せる母子手帳

翅筋の若葉色なり羽化の蝉

漁師村の実家に巣やつばくらめ

水草にめだかの卵目玉百

大空に羽蟻の飛行煙めく

佳作

矢野悦子(大中里)、西井供江(外神)、田村清子(大宮町)、

小澤円梨(羽鮒)、坂本由巳子(大岩)、渡邊利男(村山)

川柳 市民文芸賞

後藤玉枝(宮町)

ストレスの海でマグマと同居する

楢山の地図に迷路が多すぎる

脱け殻に未練残して羽繕い

残り火を風の機嫌に迷わされ

縺れ糸解して夢を手繰り寄せ

優秀賞

内藤房子(中里東町)

いつだってなんとか成るで壁を越え

物忘れどうでも酸素足りている

まだ夢があるから足が前へ向け

よかったと今は思える積んだ汗

身に着いた趣味が老後の糧となる

 

 

 

多くのご応募ありがとうございました

入賞・入選作品を収録した「市民文芸『ふじのみや』第52号」は令和8年2月に発行予定です。

令和7年度市民文芸「ふじのみや」第52号募集要項

1応募規定

種目及び応募原稿は下記のとおりです。

  原稿規定

小説(戯曲を含む)

市民文芸専用原稿用紙35枚以内/一人一作品

随筆

市民文芸専用原稿用紙随筆7枚以内、評論21枚以内/一人一作品

市民文芸専用原稿用紙3枚以内/一人一作品

短歌

市民文芸専用原稿用紙5首一編/一人一編

俳句

市民文芸専用原稿用紙5句一編/一人一編

川柳

市民文芸専用原稿用紙5句一編/一人一編

応募原稿は、市民文芸専用原稿用紙を使用し、縦書きとします。

パソコンで原稿作成する場合はA4判の用紙に縦書きし、1ページにつき行数23行、1行25文字とします。

2応募要件

  1. 富士宮市在住、または市内に通勤・通学、市内のサークル等に加入している15歳以上(令和7年4月1日現在)の人であること。
  2. 未発表の本人作品であること。(他の文芸コンクールに応募し、入賞・入選した作品及び同人雑誌・結社誌等へ発表したものは、既発表とみなします。)
  3. 各部門の応募は一人一編です。ただし、一人で複数の種目に応募することができます。

3応募期間(令和7年度の募集は終了しました。)

令和7年6月2日(月曜日)~7月31日(木曜日)[当日消印有効]

4作品の審査

静岡県文化協会が推薦し、富士宮市教育委員会が依頼した審査員が行います。

5審査結果

審査結果は令和7年10月下旬に発表し、本人に通知する予定です。

6入賞及び入選作品

  1. 入賞作品には、市民文芸賞、優秀賞及び佳作を授与します。
  2. 入賞・入選作品は、令和8年2月上旬発行予定の市民文芸「ふじのみや」第52号に収録します。

7閲覧・校正

入賞・入選者による校正のため、印刷前の掲載作品原稿の閲覧を文化課窓口にて行います。

なお、校正は誤字・脱字・句読点の修正に限ります。校正期間は本人に通知します。

8あて先(問い合わせ先)

〒418-8601富士宮市弓沢町150番地

富士宮市教育委員会教育部文化課芸術文化係電話:0544-22-1106

(封筒の表に「市民文芸応募原稿在中」と朱記)

9応募上の注意

  1. 市民文芸専用原稿用紙は、市役所6階文化課・各公民館(地域学習センター)・各出張所・各交流センターにて5月より無料配布します。
  2. 応募原稿の初めに種目名を(小説・随筆・詩については題名も)記入してください。
  3. 応募原稿には氏名を書かないでください。応募原稿以外の紙(様式自由)に、氏名(ペンネームの使用も可能ですが、必ず本名を併記してください。また、氏名、ペンネームには、ふりがなを付けてください。)、郵便番号、住所、年齢、職業、連絡先(電話番号)を明記してください。市外在住の人は、職業欄に勤務先・学校・サ-クル名を記入してください。
  4. 応募原稿は、返却しません。
  5. なるべく常用漢字、現代かなづかいを使用し、楷書で書いてください。
  6. 入賞・入選作品を市民文芸「ふじのみや」に掲載するにあたっては、常用漢字、現代かなづかいに訂正し、またルビ(ふりがな)等については、これを付け加え、又は削除する場合もあります。
  7. 入賞・入選作品の著作権は、応募締切日から8か月間主催者に帰属します。

10市民文芸「ふじのみや」作品集バックナンバーの販売

市民文芸「ふじのみや」作品集バックナンバーを市役所6階文化課で販売しています。

詳しくは下記のページをご覧ください。

市民文芸「ふじのみや」の販売について

お問い合わせ先

文化課芸術文化係

〒418-8601 静岡県富士宮市弓沢町150番地(市役所6階)

電話番号:0544-22-1106