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目次
白糸財産区
富士宮市白糸財産区の概要を掲載しています。
富士宮市白糸財産区は、富士宮市役所白糸出張所に事務局があります。富士宮市の合併の歴史のなかで生まれた財産区です。主に区有林の管理を行っています。
白糸財産区の概要
白糸財産区は、昭和33年4月1日、富士宮市との市町村合併に伴い同7月1日に特別地方公共団体として設立されました。区域内は世帯数797世帯、人口1,771人(令和6年9月1日現在)を擁し、管理者は富士宮市長です。
財産区の運営には、地区住民の意思を十分に反映させる必要から富士宮市条例により財産区議会が設置され、議員12名(任期4年)による年3回の定例会が開催されています。
議会の役割は、当局より提出される議案について審議し議決する事で、この事務は富士宮市長が執行し、実務は市の出先機関である白糸出張所の市職員が補助執行しています。
財産区の設立以前の白糸の歴史について少し触れておきます。
白糸の名は、明治22年地域の近隣5村の合併により名瀑白糸滝の名を得て白糸村となりました。当時の白糸は、お茶、三椏、たばこ、養蚕に農家の活路を求めていましたが、いつの時代も村民は貧困から救われませんでした。貧しさにやがては人の心もすさみ、村の平和はなく、村財政はどん底の状態でした。そのような状況の中、「村民の経済の安定、村財政確立のために植林経営以外に道なし」とし、5村の原野を統合し、村民の総力を挙げて村営植林を村当局と有志は発企し、8年の長きにわたる歳月の末ようやく統合、植林への道が開きました(明治37年)。
その後、報徳同志会、消防組、小学校児童等の協力もあり、明治44年、村有林経営を前提とする5村共有地の一大統合に結びつけました。この様に治村100年の大計とはいえ、統合、植林への道は容易ならぬものがありました。
名称
富士宮市白糸財産区
事務所所在地
- 〒418-0105 静岡県富士宮市原1103番地の1
- 電話番号:0544-54-0004
- ファックス番号:0544-54-1268
担当部署
富士宮市役所市民部白糸出張所
財産区の種類
特別地方公共団体
運営形態
執行機関は管理者市長 決議機関は財産区議会
議員定数・任期
定数12名 任期4年
定例会回数
年3回(3月、9月及び12月)
選挙権
- (1)日本国民で年齢満18歳以上の者で、引き続き3か年以上財産区の区域内に住所を有する者
- (2)(1)の者で、財産区の区域外に住所を移し、再び財産区の区域内に引き続き1年6か月以上住所を有する者
被選挙権
- (1)日本国民で年齢満25歳以上の者で、引き続き10か年以上財産区の区域内に住所を有する者
- (2)(1)の者で、財産区の区域外に住所を移し、再び財産区の区域内に引き続き5か年以上住所を有する者
区有林の紹介
毎年、森林経営計画に基づき、国・県の補助金を利用して、白糸財産区の森林資源となる様々な森林の管理・運営を行っています。
水源かん養モデル林
田貫湖の西側123haが白糸地域の重要な水源池である事から昭和53年に静岡県のモデル林指定をうけました。
複層林
昭和63年より三ヵ年で15haに施業。現在、上層木は60年生、下層木20年生。しかし平成8年の台風17号で上層木の一部に被害をうけました。
学校林
昭和56年より地元小学校を対象に次世代を担う子供達に対し、森林の大切さについての学習の場を提供しています。
(神代杉について)
昭和61年に区有林地から発掘。樹令603年の埋没林の大杉で根回り直経3m。樹幹の長径2,5m、短径1,9mの楕円形で埋没年代は西暦1140年頃と考えられています。
※神代杉は、令和3年4月1日から新白糸会館のホール内に展示されています。
SGECの取得について
森林認証制度とは
適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付けることによって、持続可能な森林の利用と保護を図ろうとする制度です。独立した第三者機関が評価・認証する制度で、木材産出地域の森林管理を評価する制度であることから木材認証制度とも呼ばれています。1993年に林業者、木材引取業者、先住民団体、自然保護団体などが集まり設立された国際NGO「森林管理協議会(FSC)」によって、提案されました。
白糸財産区は、SGEC森林認証を取得しています。
白糸財産区は、第三者機関である「財団法人日本林業経済研究所」により、平成19年9月30日にSGEC森林認証を取得しました。
認定面積 836.70ha
財産区議会活動について
(令和5年度)
- 令和5年4月14日(金曜日)運営協議会
- 令和5年5月17日(水曜日)運営協議会
- 令和5年5月17日(水曜日)山の神様、水の神様、馬頭観音様の祭事
- 令和5年6月23日(金曜日)運営協議会
- 令和5年7月19日(水曜日)運営協議会
- 令和5年8月22日(火曜日)運営協議会
- 令和5年9月7日(木曜日)全員協議会、定例会
- 令和5年9月27日(水曜日)山の神様の祭事
- 令和5年10月26日(木曜日)運営協議会
- 令和5年11月17日(金曜日)運営協議会
- 令和5年12月16日(土曜日)議員奉仕作業
- 令和5年12月22日(金曜日)全員協議会、定例会
- 令和6年1月19日(金曜日)運営協議会、山の神様の祭事
- 令和6年2月22日(木曜日)運営協議会
- 令和6年3月27日(水曜日)全員協議会、定例会
財産区議会定例会について
白糸財産区では、年に3回、財産区議会の定例会を開催しています。
定例会の開催前には全員協議会を行っています。
- 3月 主に当初予算が議題となります。
- 9月 主に決算が議題となります。
- 12月 主に補正予算が議題となります。
運営協議会について
毎月1回白糸会館の集会室で、財産区議員と事務職員が、報告、協議を行っています。
区有林パトロールについて
月に2回、財産区議員による財産区有林のパトロールを実施し、不法投棄や災害による影響などを確認し安全対策に努めています。絶滅危惧種の発見や不審車両のチェックも行っています。
また、台風や大雨のあと、職員による現地確認を行っています。
祭事について
白糸財産区では、山に入る方の安全と山からの多くの恩恵に感謝し、山の神等の祭事を議員活動の一環として行っています。5月には、山の神さま、水神さま、馬頭観音さまの祭事を行い、9月と1月には、山の神さまの祭事を行っています。
山の神さまの祭事の様子です。
視察・研修の受け入れ状況について
白糸財産区では、研修の場の提供や他地域の財産区等からの視察などを受け入れています。新型コロナウイルス感染症の影響で、令和4年度までは中止していましたが、令和5年度から受け入れています。
(令和6年度)
令和6年5月15日(水曜日)視察研修 秦野市東・北・西財産区(神奈川県)
(令和5年度)
令和5年9月4日(月曜日)林業体験学習 鎌倉女子大初等部(神奈川県)
(平成30年度)
- 平成30年5月24日(木曜日)視察研修 秦野市東・北・西財産区(神奈川県)
- 平成30年5月30日(水曜日)森林整備事業研修 林野庁森林総合研究所(東京都) 講師/富士森林組合
- 平成30年8月29日(水曜日)海外技術研修 林野庁森林総合研究所(東京都) 講師/富士森林組合
- 平成30年8月31日(金曜日)林業体験学習 鎌倉女子大初等部(神奈川県)
- 平成30年10月13日(土曜日)富士山森づくり親子体験教室(静岡県) 主催/富士森林組合
- 平成30年11月8日(木曜日)視察研修 岡崎市宮崎財産区(愛知県)
- 平成30年11月29日(木曜日)視察研修 佐久森林認証協議会(長野県)
財産区だより
※過去5年分を掲載しています。
令和5年度決算状況について
歳入の部
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
県支出金 |
9,244,800 |
国費、県費 |
財産収入 |
25,665,531 |
|
繰入金 |
0 |
|
繰越金 |
13,062,888 |
|
諸収入 |
50,109 |
|
合計 |
48,023,328 |
歳出の部
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
議会費 |
3,794,967 |
|
総務費 |
27,628,188 |
|
積立金 |
0 |
|
公債費 |
0 |
|
諸支出金 |
1,500,000 |
|
予備費 |
0 |
|
合計 |
32,923,155 |
適格請求書発行事業者登録番号について(インボイス制度)
令和5年10月1日から「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」が開始されることに伴い、適格請求書発行事業者の登録を行いました。
適格請求書(インボイス)発行事業者登録番号
白糸財産区:T3-0000-3022-0011
アクセス
- JR富士宮駅から富士急バス「白糸の滝」行き終点で下車徒歩10分。
- JR富士宮駅から富士急バス「足形」または「休暇村富士」行き「白糸出張所前」で下車。