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更新日:2025年5月21日

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目次

 

性の多様性の理解の推進

性の多様性について掲載しています。

性の多様性とは

近年テレビや新聞などで、「LGBT」など多様な性についての情報が取り上げられる機会が増えてきました。
しかし、社会的には正しい理解が十分に広まっていないことで、学校や職場、家庭、地域からの差別や偏見によって困難を抱えている人が居ます。
身近な人、大切な人を傷つけないために、性の多様性について少し考えてみませんか。

性のあり方を考える基本要素

「性のあり方」は、一般的に言われる「男性」「女性」という2通りだけでなく、人によりそれぞれ多様であるという考え方が広がってきています。
身体の性別、自認する性別、好きになる性別、表現する性別など、単一ではなくこれらの組み合わせによっても、一人一人の性のあり方は異なります。
男女で結婚する人、性別に違和感を持ったことがない人なども含めて、性の多様性はすべての人に関わると言えます。
性のあり方を考える基本要素は次の4つが考えられます。

性のあり方を考える基本要素と概要
  基本要素 概要
  (1)生物学的性
Biological Sex(バイオロジカル・セックス)
(からだの性のつくり、身体的性)
生物学的性(Biological Sex)は、外性器、内性器、性染色体、性ホルモン分泌などに見られる生物学的特徴により、生まれたときに医療従事者により割り当てられ、法律上の性別が届け出られます。
SO (2)性的指向
Sexual Orientation(セクシュアル・オリエンテーション)
(恋愛感情や性的欲求を抱く性別、どんな性別の人にひかれるか)
どんな性別の人を好きになるのかという概念です。
異性に惹かれる人や、同性に惹かれる人、好きになる相手の性別はあまり重要でない/同性にも異性にも魅力を感じる人などそれぞれです。
恋愛や性愛に関心の薄いと人もいます。
GI (3)性自認
Gender Identity(ジェンダー・アイデンティティ)
(自分の性別の認識)
自分がどのような性別なのかという内面の感じ方、いわゆる「こころの性」。
性自認と生まれた時に割り当てられた性別が異なったり、生まれた時に割り当てられた性別とは異なる性別で生きようとする人をトランスジェンダー、生まれた時に割り当てられた性別と性自認が一致している人をシスジェンダーと言います。
GE (4)性表現
Gender Expression(ジェンダー・エクスプレッション)
(服装やしぐさ、言葉遣いなど、どのように自分を表現するか)
服装やしぐさ、言葉遣いなどどのように自分を表現するか。
必ずしもからだの性、好きになる性、こころの性と連動しているわけではなく、その日(とき、場面など)によってゆらぐ人もいます。

SOGI(ソギ、又はソジ)

「Sexual Orientation(性的指向)」と「Gender Identity(性自認)」を表した言葉で、性的マイノリティに限らずすべての人にかかわる概念として、2011年頃から、国際社会で使われるようになりました。

SOGIE(ソジー、又はソジエ)

SOGIに「Gender Expression(性表現)」を加えた言葉で、好きになる性(性的指向)や心の性(性自認)、見た目の性(性表現)は誰もが持ち得る構成要素であり、性の多様性を認め合ううえで重要な概念として、使われています。

LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス)

「LGBT」や「LGBTQ」「LGBTQ+」は、性的マイノリティの総称として使われます。下記の言葉の頭文字を取っています。

L Lesbian レズビアン 女性同性愛者。女性を恋愛対象として好きになる女性。
G Gay ゲイ 男性が好きな男性。男性同性愛者。
B Bisexual バイセクシュアル 両性愛者。好きになる性が異性の場合も同性の場合もある人。
T Transgender トランスジェンダー 生まれた時に医師に割り当てられる性別(法律上の性別)と、自分が認識する性別(性自認)が異なる人。
身体の性別とは異なる性別を生きる/生きたいと望む人。
Q Questioning/Queer クエスチョニング/クィア 性的指向や性自認がわからない、又は決めない人。
+ プラス L・G・B・T・Q以外にも様々な性のあり方

性的指向や性自認、性の表現やそのとらえ方は、人に強制されるものでも、強要するものでもありません。
これは、性的マイノリティの問題だけではありませんが、自分とは違う考え方や感じ方に同意や肯定ができなかったとしても、(自分の考え方や感じ方を押し付けたり、悪意を向けたり攻撃するのではなく、)「こんな考え方もあるんだ」「こんな風に感じる人もいるんだ」と受け止めてみませんか。

参考 創宮vol.20(H30.12月号別冊)抜粋(PDF:971KB)

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市民交流課女性が輝くまちづくり推進室

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