世界遺産富士山
2023年03月07日掲載
大宮・村山口登山道は、富士山本宮浅間大社を出発し村山浅間神社を通り山頂を目指す登山道です。
6合目以上が世界遺産富士山の構成資産(富士山域)になっています。
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富士山は、平安時代末期に登山が行われるようになり、14世紀初めには富士山中で修行を行う修験者が村山を拠点として集まるようになったと考えられている。中世には、修験者・先達(せんだつ)に導かれた道者が多く登拝するようになり、16世紀作とされる「絹本著色富士曼荼羅図」には道者が大宮・村山口から富士山に登る様子が見える。
近世には、「村山三坊」(池西坊・辻ノ坊・大鏡坊)が登拝道を管理し、登拝道には山室の他にも「札打ち場」や「中宮八幡堂」、「御室大日堂」などの施設があった。中宮八幡堂は「馬返し」とも呼ばれ、ここまでは馬を利用することができたが、ここから先は徒歩で登山することになっており、金剛杖が売られていたという。18世紀後半から19世紀初頭の大鏡坊の記録によると、大宮・村山口登拝道を利用する道者の数は、御縁年で2,000人前後、平年で数百名程度だったと推測される。
明治39年(1906)、村山を経由せず大宮から直接六合目(大宮・村山口登拝道四合目:標高約2,600メートル)に至る新道が建設され、六合目以下の部分は登拝道としての機能を失った。このため、一部を除き登拝道跡の推定は困難である。世界遺産としての指定範囲は、六合目以上となっている。
大宮・村山口登山道は、大宮・村山を経て、山頂の南側に至る道である。指定地は、現在も富士宮口登山道として利用されている六合目以上(県道180号道路敷)。沿道には、山室7軒が営業している。
富士宮口登山道を登っていくと、頂上の手前にある。鳥居の脚部には「平成十六甲申年七月二十四日建立」「奉納 富士川町岩淵鳥居講中」とある。木造。
富士川町岩淵に、十二年に一度、申年に富士山頂へ鳥居を奉納するために登山する、鳥居講という行事が伝わっている。
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