副市長の1日
2024年06月24日掲載
副市長の公務について掲載しています。
これからの富士宮を描く-富士宮市総合計画策定会議-
「近きもの悦び 遠きもの来る」
須藤市長は、市民や職員にまちづくりを語るとき、論語を引用します。「市民に喜んでもらう、そうすれば外から来る人にも喜ばれる」そのようなことをお話しされます。
現在、富士宮市では、令和8年度(2026年度)からの10年間のまちづくりの基本方向を示す計画「第6次富士宮市総合計画」の策定に向けて様々な作業を行っています。そんな中、過日、私を会議の議長とする「富士宮市総合計画策定会議(第2回)」を開催しました。
人口減少社会、少子高齢化、インバウンド、多文化共生、など、時代の変化を表す言葉が新聞やニュースなどで飛び交っています。特に、人口減少、少子高齢化は、すでに避けては通れない現実に直面している大きな課題です。
そして、これからの10年は、スマートフォンのある生活が当たり前になっている世代、いわゆるZ世代(1996年~2010年)が、消費や経済の中心になってきます。
そのようなことから、第6次富士宮市総合計画策定に当たっては、策定検討の視点として「バックキャスティング方式の採用」ということを掲げています。これは、最初に目標とする未来像を掲げ、その未来像を実現する道筋を未来から現在へとさかのぼって考えるというものです。今月は、総合計画策定のための「中学生会議」も開催し、富士宮市の未来像を皆で語りあっていただき、多くのご意見をいただいたところです。
このところ、私も、須藤市長に感化され、論語を読むことがさらに好きになり、先日、論語から、この言葉を見つけました。
「人遠慮(えんりょ)なければ、必ず近憂(きんゆう)あり」
私が読んだ本の解説には、こんなことが書いてありました。「遠慮」とは、遠くの近未来までを見通した熟考、熟慮した準備のことで、先行きの目標とその達成のために行うべき努力目標とありました。目の前のことに一喜一憂していると、そのことのみで保有している力を費やしてしまい、また準備にも不足が生じる。そうするとますます厄介な問題、つまり「近憂」が多くなってしまう。
私は、この解説を読んだとき、論語がバックキャスティングを示している、と解釈しました。そして、今この時期に、この言葉に出会えたことがとても嬉しい気持ちにもなりました。
遠くをしっかりみつめる、つまり、富士山のあるまちのこれからの姿を、総合計画策定会議で、そして多くの市民の皆さんとともに、想像、そして創造すること、そんな作業を積み上げていきます。
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