静岡県富士宮市
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景観重要建造物
2020年04月16日掲載
景観重要建造物の概要と、富士宮市指定の景観重要建造物について掲載しています。
景観重要建造物とは
景観重要建造物は、景観法に基づき、地域の良好な景観形成に重要な建造物について、所有者などの意見を伺った上で景観行政団体の長(市長)が指定する制度です。

富士宮市では、地域の良好な景観形成を図る上で重要であり、将来にわたり保全していくべき物件を景観重要建造物に指定するとともに、所有者の方々への支援を行うことで、個性ある景観づくりの核となる建造物の保存と活用を図っています。

※富士宮市は、平成19年に景観行政団体となりました。
景観重要建造物の指定方針
「富士宮市景観計画」において、景観重要建造物の指定方針を以下のとおりとしています。
・地域の自然や歴史、文化などから見て、建造物の外観がこれらの特徴を表しており、地域の特性を表現している建造物
・優れたデザインを有し、地域のシンボルとなっており、良好な景観を形成している建造物
・ランドマークになっていることやアイストップに位置するなど、地域の景観形成において重要な要素となっている建造物
「富士宮市景観計画」についてはこちら
景観重要建造物の紹介
平成27年3月26日、当市初の景観重要建造物として第1号「富士高砂酒造」を指定しました。
平成29年11月9日、富士高砂酒造の「新蔵」を追加指定しました。
令和2年1月10日、第2号「牧野酒造」を指定しました。
令和5年6月20日、第3号「井之頭区民館」、第4号「井出家高麗門及び長屋」及び第5号「富士山環境交流プラザ」を指定しました。
指定番号第1号 富士高砂酒造 
富士高砂酒造 店舗兼事務所
富士高砂酒造 蔵
店舗兼事務所
店舗兼事務所
蔵
景観重要建造物 標識板
景観重要建造物・標識板
指定番号 第1号
指定日 平成27年3月26日(新蔵指定 平成29年11月9日)
名称 富士高砂酒造
所在地 富士宮市宝町9-25
所有者 富士高砂酒造株式会社
建築年 江戸末期?大正初期
構造・階数 木造平家建、一部2階建
特徴等 ・1830年(天保元年)に現在の地に酒蔵を構え、180年以上にわたり山廃造りと呼ばれる製法で酒造りを行っています。
※山廃造り…木造建築物に住み着く菌等を利用して自然に発酵させる酒造方法
・酒造技術の発展により、蔵を一般見学者へ開放することが可能となったため、平成20年に敷地を覆っていた塀を撤去するなどの施設改修を行いました。蔵が道路から見えるようになったことで、地域のランドマークとしての景観的な価値も高まりました。
・店舗兼事務所は、明治初期に磐田市にあった農家住宅を移築したもので、建物の外観は瓦葺きの低い軒や板張りの外壁となっており、歴史ある酒造らしい趣があります。
・第2回(平成22年度)富士宮市景観賞 最優秀賞 受賞
その他 薬師蔵には、明治初年の廃仏毀釈運動の際、富士山より降ろされたという仏像類(薬師如来立像等)が祀られています。
富士高砂酒造Web
指定番号第2号 牧野酒造 
牧野酒造・全景
土蔵
土蔵
門・塀
門・塀
煙突
煙突
指定番号 第2号
指定日 令和2年1月10日
名称 牧野酒造
所在地 富士宮市下条1037
所有者 牧野酒造合資会社
建築年 土蔵:江戸末期?明治初期頃
門・塀:築50年以上(詳細不明)
煙突:大正?昭和初期
構造 土蔵:木造平屋建
門・塀:木造
煙突:コンクリート造
特徴等 ・創業は1743(寛保3)年、江戸中期で、富士山の湧き水が豊富な現在の地に酒蔵を構え、地元米を取り入れ、冬の富士山からの冷気や夏の穏やかな暖かさを活かし、280年近くにわたり酒造りを行っています。また、100年以上の歴史を持つ能登杜氏により、仕込みを行っています。
・平成29年、入り口脇の蔵の外壁改修の際、外壁色を朱色からダークブラウンにしたことで、隣接する既存の赤瓦屋根の旧蔵とシンボリックな樹木(モクセイ)や当時の酒造りには欠かせなかった煙突、後方にそびえる富士山とを合わせた風景が存在感を増し、地域のランドマークとしての景観的な価値も高まりました。
・門・塀の基礎には装飾として溶岩石が使用され、その施工精度は高く、また黒塀との組み合わせは風情があります。
・第6回(平成30年度)富士宮市景観賞 最優秀賞 受賞
牧野酒造Web
指定番号第3号 井之頭区民館
井之頭区民館と富士山
井之頭区民館 正面
指定番号 第3号
指定日 令和5年6月20日
名称 井之頭区民館
所在地 猪之頭215-1
所有者 猪之頭区
建築年 平成24年3月
構造 木造平屋建
特徴 ・井之頭区民館は、外観・内観デザインや間取りを猪之頭集落古来の住宅に由来し、建築されました。
・外観は、東立面の大屋根の勾配は富士山の稜線に、壁面は雪を抱いた富士山に、南立面のベランダ屋根、中屋根、排煙屋根は天子山系の峰々に倣っています。内部については、構造材、造作材のほとんどを猪之頭区有林から切出したものを使用し、地産・地消に努めています。木材を使用することにより、シックハウス症候群対策や、断熱材、衝撃性、耐久性の向上に努めており、木の香りが漂った安らぎの空間を創出しています。
・第3回(平成24年度)富士宮市景観賞 優秀賞 受賞
猪之頭区Web
指定番号第4号 井出家高麗門及び長屋
井出家高麗門及び長屋
井出家 長屋
指定番号 第4号
指定日 令和5年6月20日
名称 井出家高麗門及び長屋
所在地 狩宿91-1
所有者 富士宮市
建築年 1848年(嘉永元年)
構造 木造平屋建
特徴 ・屋敷の高麗門は城郭の門に用いられる様式をもつもので、武士としての井出家を象徴するものといえます。長屋は江戸時代の上層農家に見られる建物です。井出家の長屋には、北の棟に作業部屋や前蔵があり、南の棟に堆肥部屋や農耕用・輸送用に馬を飼育するための厩がありました。
・1995年(平成7年)に富士宮市指定文化財に指定されましたが、経年劣化により、茅葺屋根をはじめ、建物の土台部分など、各所に破損が生じていました。そこで、富士宮市では、平成27年度に建物の修復整備工事を実施しました。工事では、南北長屋の茅葺屋根葺き替え、高麗門の?(こけら)葺屋根葺き替えを主とし、木部の補修、耐震補強、建具補修等を行いました。茅葺屋根には、文化庁の「ふるさと文化財の森」に設定されている朝霧高原茅場の茅が用いられました。工事に際しては、建物の調査結果や古写真等の資料に基づき、外壁を漆喰から板壁にしたり、南長屋に柱を設置したりする等の復原が行われました。
指定番号第5号 富士山環境交流プラザ
富士山環境交流プラザと富士山
富士山環境交流プラザ 側面
指定番号 第5号
指定日 令和5年6月20日
名称 富士山環境交流プラザ
所在地 粟倉1618-9
所有者 富士宮市
建築年 平成21年
構造 鉄筋コンクリート造2階建
特徴 ・富士山の最も美しい長い稜線が作り出す、どっしりとした存在感に対し、同じ角度を建物に取り入れ、シャープなデザインを行う事で、富士山と共存する現代の建築デザインが可能になると考えました。そのため、傾斜のある伸びやかな屋根のラインを計画しています。
・富士山側から見た建物のデザインは、富士山のふもとで行われているハンググライダーの様に、水平線に力強く翼を広げたような軽やかで浮遊感のある屋根のデザインを行いました。
・広場に対する抜けや、大きく張り出したテラスなどにより内外の空間がつながり、雄大な景観を内部にも取り入れる計画としています。
・第2回(平成22年度)富士宮市景観賞 優秀賞 受賞
・2011年度(平成23年度)グッドデザイン賞受賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)
富士山環境交流プラザのページ
■お問い合わせ
都市整備部 都市計画課 景観係
〒418-8601 静岡県富士宮市弓沢町150番地(市役所5階)
電話:0544-22-1408
ファクス:0544-22-1208
メールアドレス:toshi@city.fujinomiya.lg.jp
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