世界遺産としての富士山へ

世界遺産富士山

富士山世界遺産ガイド

2020年06月20日掲載

世界遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の価値を証明する文化財(=構成資産)について、来訪者の方々へ現地で説明を行う"富士山世界遺産ガイド"の活動と、利用方法を紹介します。


人穴富士講遺跡でガイド活動する富士山世界遺産ガイド人穴富士講遺跡でガイド活動する富士山世界遺産ガイド

富士山世界遺産ガイドとは

静岡県及び富士宮市が開催する養成講座(県:平成25年度、市:平成25年度・令和元年度に開催)を受講し、修了試験に合格した人に、市の「富士宮市富士山世界遺産ガイド」に登録いただいています。(令和2年4月現在登録者数約100人)
登録後は、市の求めに応じ、世界遺産富士山の市内構成資産のうち、山宮浅間神社、村山浅間神社、人穴富士講遺跡のガイドをボランティアで行います。
また、令和元年度から富士急静岡バスが運行する定期観光バス「強力くん」への添乗(市が実施する無料体験の時のみ)もお願いしています。
なお、他の構成資産(白糸ノ滝、富士山本宮浅間大社)のガイドは富士宮市観光ガイドボランティアの会が行っています。

それぞれの構成資産を現地で案内しながら説明したり、昔の人々の富士山への畏敬やそれによって育まれた文化を紹介することを通じ、富士山の文化的価値を全国に発信し後世に継承していく役割を担っていただきます。

活動日は構成資産案内所が開館する土曜日、日曜日、祝日のみ、午前10時から午後3時までです。

富士山世界遺産ガイドの具体的なガイド内容は

構成資産は、世界遺産富士山の文化的な価値を証明する文化財です。
しかし、見ただけでは富士山とどのような関係があるのかが分かりにくいところがあります。

例えば、人穴富士講遺跡のガイドでは、
「人穴富士講遺跡は、富士講の開祖といわれる長谷川角行が修行をした場所です。富士講とは江戸時代の富士山信仰の信者の団体で、その構成員がお金を出し合って順番に富士山の登拝を行いました。人穴浅間神社の境内にある碑塔は一見するとお墓のようにもみえますが、実は富士講の信者が富士登拝の記念にと建てた記念碑なのです。」

というように、見ただけではわからない構成資産の文化的な価値、歴史的な価値を説明いただくことにより、来訪者になぜ富士山が世界遺産なのかを紹介いただきます。

富士山世界遺産ガイドは成長し続けます

養成講座の終了試験に合格し実際に活動を開始してからも富士山世界遺産ガイドは情報の蓄積や案内のスキルアップに余念がありません。

富士山世界遺産ガイドによるガイドを受けるには

予約は不要です。各構成資産にある案内所で依頼してください。
ガイド料金は無料です。

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