市長定例記者会見(平成29年5月)
2017年05月09日掲載
市長定例記者会見(平成29年5月)について掲載しています。
市長定例記者会見(平成29年5月)
日時:平成29年5月9日(火) 10:00~
場所:市議会第二委員会室
内容
- 市議会5月臨時会議案について
- 富士宮市首都圏シティセールス戦略指針の策定について
- 平成29年度健康づくり講演会の開催について
市議会5月臨時市議会議案について
先ほど、市議会5月臨時市議会の議案を、議長に送付いたしました。
今回の議案送付件数は、4件で、4件とも、条例改正について、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分したものについて、同条第3項の規定により、議会に報告し、承認を求めるものであります。
富士宮市首都圏シティセールス戦略指針の策定について
富士宮市は、「「美守」の都・ふじのみや」を都市イメージとし、首都圏にお住いの方々の心に、富士宮市を深く印象づかせ、交流人口の増加、移住定住の促進、さらにはふるさと納税の増加をも視野に、富士宮市のシティセールスの指南書として、「富士宮市首都圏シティセールス戦略指針」を策定いたしました。
なお、この「美守」という言葉につきましては、富士山本宮浅間大社のご祈祷の授与品で「身も心も清らかになるお守り」に由来しております。
この「美守」という言葉を借り、富士宮の美しい環境、生活、文化を守っていくという多様な意味合いを持った言葉として、首都圏シティセールにおける富士宮市の都市イメージといたしました。
少子高齢社会の本格的な到来により、富士宮市の地域や産業の活力が将来的に低下することが懸念されております。
これに対応するためには、生活基盤整備や産業振興などの地域力を向上させる、「まちづくり」の推進と合わせ、良好な都市イメージを集中的・効果的にアピールし、富士宮市の知名度、好感度を向上させ、交流人口の増加や、移住者の増加、事業者の市内への進出などにより、都市としての活力の維持増進が図られるものと考えております。
これまでも、富士宮市を全国に発信する取り組みといたしましては、各部署におけるシティプロモーションとして推進してまいりましたが、この「富士宮市首都圏シティセールス戦略指針」では、タイトルにもありますように、ターゲットを「首都圏」とし、戦略的に情報発信していくための指南書としての活用に大いに期待をしているところでございます。
この指針では、富士宮市が首都圏に向けて訴える魅力を、「自然」、「食」、および浅間大社に象徴される固有の「歴史・文化」の3要素とし、この魅力を想い起させる都市イメージを、冒頭でも紹介いたしました「美守の都・ふじのみや」と定めました。
「美の神コノハナサクヤヒメを祀った富士山本宮浅間大社」、「美しい山、世界遺産富士山」、「白糸の滝をはじめとした美しい景観」、そして「美味しい食資源」。
このような環境に抱かれ、私たち富士宮市民は育ってまいりましたし、またそれら環境、生活、文化を守り続ける美しい心をはぐくんでまいりました。
美しさが満ち溢れたまち富士宮市を「美守の都・ふじのみや」という都市イメージを用い、富士山の麓の魅力的なまちとして、積極的に情報発信してまいります。
今後はこの戦略指針に基づき、首都圏に向けてシティセールスを行うための具体的な施策を、関係部署で横の連携を図りながら展開してまいります。
平成29年度に計画しております事業の一例を紹介いたしますと、写真投稿アプリ「インスタグラム」での影響力の高い、いわゆる「フォロワー数の多い投稿者」によるバスツアーを予定しております。
「インスタグラム」や「ツイッター」など、SNSで好まれる「コト」とか「モノ」がどのようなものなのかを知り尽くし、日ごろ、人気の出る投稿をされている皆さんの視点で情報発信していただくことにより、私たちがこれまで気付かなかった富士宮の魅力の掘り起こしにつながることから、訪れた観光地などからリアルタイムに「インスタグラム」に投稿していただくことで、富士宮市へ訪れたいと思っていただけるような方式を練ってまいります。
また、このほかにも、ウェブメディアの活用による戦略的な情報発信、情報の拡散を展開してまいります。
■質疑応答の要旨
(記者)
(資料に)地方創生加速化交付金を活用したとあるが、どういうところで活用しているのか。
(地域政策推進室長)
交付金はこの戦略指針の策定経費に充てた。100%国の交付金である。
(記者)
策定経費にいくらかかったのか。
(地域政策推進室長)
340万円ほどである。
(市長)
せっかくのチャンスなので。富士宮市のイメージを市が理解すること、意外と自分のことは自分では分からないものなので、アンケートなんかをとったりすると「あぁなるほどな」と勉強になる。
そうしたことを参考にしながら今後シティセールスをしっかり行っていくことが大事だと認識を新たにしているところである。
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富士宮市首都圏シティセールス戦略指針(概要版)
(PDF 3837KB)
平成29年度健康づくり講演会の開催について
富士宮市では、富士宮市医師会との共催で、富士宮市制施行75周年および富士宮市医師会設立75周年を記念した、健康づくり講演会を開催いたします。
講師には、脳科学者でテレビなどでおなじみの茂木健一郎さんをお招きし、「脳を磨く生活術」をテーマにお話しいただきます。
なお、6月1日の市制施行記念日には、オリンピック金メダリストの吉田沙保里さんを迎えて記念講演会を開催いたしますし、相次ぐ著名な方による講演会を開催できますことは、市制75周年のお祝いの年にあたり大変喜ばしく思っております。
現在、国を挙げて働き方改革が叫ばれており、私といたしましても、市民の皆様には、仕事と生活との調和「ワークライフバランス」のとれた人生を送っていただきたく、身も心も健康でいていただきたいという願いを持っております。
「仕事も人生も輝かせたい!」そんな幸せを誰もが願っておりますが、なかなか、実現できるものではありません。
しかし、“脳”の使い方、磨き方を知れば、誰もが実現への道をつかむことができる、と茂木さんは語っております。
講師の茂木健一郎さんは、「脳を磨く生活術」をテーマとして、茂木さん自身の経験や最新の脳科学の研究から、幸せを得るための「脳のトリセツ(取扱い説明書)」ともいえる秘訣をわかりやすくご紹介いただける内容となっております。
ぜひ、多くの市民の皆様にご聴講いただきたいと思います。
開催日時は、7月29日土曜日の午後2時開演、会場は、富士宮市民文化会館です。
定員は1,200人で、聴講には入場整理券が必要となります。入場整理券は、保健センターほか一部公共機関で5月30日火曜日の午前9時から配布を開始いたします。
この講演会が、市民の皆様のさらなる健康増進のきっかけとなり「健康都市ふじのみや」実現の足掛かりになればと思います。
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健康づくり講演会チラシ
(PDF 657KB)
発表以外の質疑応答の要旨
■原子力発電について
(記者)
まもなく浜岡原発が止まって6年目になる。去年の今頃だと福井の高浜原発が裁判で止まっていたが、結局それがひっくり返り再稼働する方向に動いている。佐賀の玄海原発も知事の同意を受けて再稼働への動きが進んでいる。
原発の再稼働について全国的に動き出している感じがあるが市長はどのように感じているか。
(市長)
私は、原発反対なので再稼働すべきではないと思っている。
北朝鮮の動きもある中、もし原発が攻撃でもされ放射能が漏れた場合には人類の生存にかかわる問題となる。
だから、再稼働は絶対にしないで他のエネルギーをもっと研究すべきだと思っている。
全国の再稼働の動きに対して非常に遺憾の意を持っている。
(記者)
県の避難計画(浜岡地域原子力災害広域避難計画)について意見はあるか。
(市長)
避難する側と避難を受ける側相互のコミュニケーションがない。図上で考えるのではなく、より綿密な計画を立てるべきだと思う。
原発から離れた地域だからといって安全だと言い切れるか。放射能はどんどん拡散していくのだから。根本を絶つのが優先であり、つまらない計画だと思っている。
(記者)
根本というのは、つまり原発そのものが不要であるということか。
(市長)
浜岡原発の周辺の人たちが富士宮市に避難したとしても富士宮市も安全とは言い切れない。
それは日本国中どこでも同じこと。
(記者)
全国どこで起きても被害があるということか。
(市長)
お見込みのとおり。
(記者)
知事選の争点になるか分からないが、浜岡原発再稼働について川勝知事が住民投票を口にした時期があったが、浜岡原発再稼働の関係で住民投票についてどのように考えているか。
(市長)
その地域の人たちだけが住民投票すればよいというものではないと思っている。
基本的に原発反対なので住民投票は必要ないと考える。
(記者)
再稼働させないから住民投票も必要ないということか。
(市長)
住民投票すれば住民が迷う。
政治を担う一人の人間として、原発再稼働がどうあるべきかを考えたとき、原発は不要だということの持論であるので、その判断を住民に委ねることはしたくない。
(記者)
そのような考えを、国あるいは電力業界に働き掛けるようなことは考ているか。
(市長)
主張は主張としてしっかりとしていくが、まちの諸課題への対応もあり原発問題だけに関わっていくことはできない。
会議等に出ていければよいのだが、それだけをやっていく訳にもいかない。
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