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ヒブ

2021年04月01日掲載

インフルエンザ菌b型に対するワクチンについて掲載しています。

ヒブワクチン

4回の接種を受けた人のほぼ100%に抗体(免疫)ができ、ヒブ感染症に対する高い予防効果が認められています。

ヒブワクチンは、製造の初期段階に、ウシの成分(フランス産ウシの肝臓および肺由来成分、ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液および心臓由来成分)が使用されていますが、その後の精製工程を経て、製品化されています。
このワクチンはすでに世界100カ国以上で使用されており、発売開始からの14年間に約1億5000万回接種されていますが、このワクチンの接種が原因でTSE(伝達性海綿状脳症(でんたつせいかいめんじょうのうしょう))にかかったという報告は1例もありません。

理論上のリスクは否定できないものの、このワクチンを接種された人がTSEにかかる危険性はほとんどないものと考えられます。

対象年齢

生後2か月の前日から5歳の誕生日の前日まで

市からの通知

赤ちゃん訪問時、または、生後2か月になる月

接種方法

接種開始月(年)齢 回数 間隔
2から6か月 初回3回、追加1回 初回は生後12か月に至るまでの間に27日(医師が必要と認めるときは20日)以上、標準的には56日までの間隔
追加は初回接種終了後7月以上、標準的には13月までの間隔

ただし、生後12か月までに3回の初回接種を終了せずに生後12月以降に追加接種を行う場合は、初回接種終了後27日(医師が必要と認めるときは20日)以上の間隔をおいて1回
7から11か月 初回2回、追加1回 初回は生後12か月に至るまでの間に27日(医師が必要と認めるときは20日)以上、標準的には56日までの間隔
追加は初回接種終了後7月以上、標準的には13月までの間隔

ただし、生後12か月までに2回の初回接種を終了せずに生後12月以降に追加接種を行う場合は、初回接種終了後27日(医師が必要と認めるときは20日)以上の間隔をおいて1回
1歳以上 1回
標準的な接種期間の間隔

接種時期

通年

実施医療機関

こどもが予防接種を受ける際に保護者が同伴できない場合は、「委任状」が必要です。

副反応

ヒブワクチンの接種後に、他のワクチン接種でもみられるのと同様の副反応がみられますが、通常は一時的なもので数日で消失します。
最も多くみられるのは接種部位の発赤(赤み)や腫脹(はれ)です。また発熱が接種された人の数%に起こります。

重い副反応として、非常にまれですが、海外で次のような副反応が報告されています。

  • ショック・アナフィラキシー様症状(じんましん・呼吸困難など)
  • けいれん(熱性けいれん含む)
  • 血小板減少性紫斑病

疾病

細菌性髄膜炎

体の中で最も大切な部分ともいえる脳や脊髄(せきずい)を包んでいる膜を髄膜(ずいまく)といい、この髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる病気が髄膜炎です。
髄膜炎には、細菌が原因の「細菌性(さいきんせい)髄膜炎」と細菌以外(ウイルスなど)が原因の「無菌性(むきんせい)髄膜炎」がありますが、治療後の経過が悪く後遺症が残るなどのため特に問題となるのが「細菌性髄膜炎」です。
細菌性髄膜炎の初期症状は、発熱や嘔吐、不機嫌、けいれんなどで、風邪などの他の病気の症状と似ているため、早期に診断することはとても難しい病気です。

ヒブ(インフルエンザ菌b型)

乳幼児の細菌性髄膜炎を起こす細菌はいくつかありますが、原因の半分以上を占めているのが「インフルエンザ菌b型」という細菌で、略して「ヒブ(Hib)」と呼ばれています。
ヒブは冬に流行するインフルエンザ(流行性感冒)の原因である「インフルエンザウイルス」とは全く別のものです。また、他の多くの細菌やウイルスとは異なり、ヒブは乳幼児に感染しても抗体(免疫)ができず、繰り返し感染することがあります。

ヒブによる細菌性髄膜炎(ヒブ髄膜炎)

ヒブによる細菌性髄膜炎(ヒブ髄膜炎)は、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に生後3ヵ月から2歳になるまではかかりやすいので注意が必要です。
日本の年間患者数は少なくとも600人と報告されており、5歳になるまでに2000人に1人の乳幼児がヒブ髄膜炎にかかっていることになります。

ヒブ髄膜炎にかかると1ヵ月程度の入院と抗生物質による治療が必要となりますが、治療を受けても約5%(年間約30人)の乳幼児が死亡し、約25%(年間約150人)に発育障害(知能障害など)や聴力障害、てんかんなどの後遺症が残ります。さらに最近では抗生物質の効かない菌(耐性菌)も増えてきており、治療が困難になってきています。

その他にもヒブは、肺炎、喉頭蓋炎、敗血症などの重篤な全身感染症を引きおこします。

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